クライアントとプロジェクト

テイスト・トランスレーションが手がけた日本酒関連の主な業務事例をご紹介いたします。これまで、イベントのサポート、翻訳・通訳、字幕作成、英語の文書の執筆・編集を行ってきました。

サロン・デュ・サケ 2022

パリで開かれた2022年サロン・デュ・サケのプロフェッショナル限定日に、ブースサポートおよび通訳業務を提供。日本の国税庁の支援を受けて参加した日本酒メーカーが、プロモーションおよび商談を進めるお手伝いをしました。

 

プロジェクト:欧州市場での販路拡大をめざす群馬県の小規模な地酒メーカーが、輸入業者/代理店を探してサロン・デュ・サケに初出展しました。テイスト・トランスレーションは同社の2名のチームを支援するため、英語、日本語、フランス語で潜在顧客にアプローチするとともに、非公式の商談では通訳を務めました。

クライアントご担当者:Sylvain Huet氏(オーガナイザー)

実施時期:2022年10月

秋のパリで3日間にわたって開かれるヨーロッパ最大の日本酒イベント、サロン・デュ・サケ。ヨーロッパの日本酒愛好家や酒造関係者が一同に会するこのイベントは、単なる展示会や見本市ではなく、来場者に試飲いただき、生産者と直接語らう交流の場であり、毎年日本からも遠路はるばる多数の醸造メーカーが参加しています。週末は一般公開され、月曜日は業界関係者等のプロフェッショナル限定日となっています。

ウェブサイト:Salon du Sake

日本酒造組合中央会

日本酒造組合中央会は日本の清酒・焼酎メーカーの全国組織です。

プロジェクト:1991年出版の日本酒の手引き、を英訳し(英語版タイトルはJapanese Sake: Service and Knowledge)、日本国外にも広く情報発信するお手伝いをしました。

クライアントご担当者:宇都宮仁氏(日本酒造組合中央会理事)

実施時期:2021年11月

日本酒造組合中央会は日本全国の清酒、本格焼酎、泡盛、本みりん製造業者を組織する非営利団体として、醸造・蒸留技術の開発や、市場情報の分析と共有、輸出・流通に関するアドバイスの提供、政府支援の確保、日本国内の製品表示・税制・食品安全に関するガイダンスや代行などを通じて幅広く会員をサポートしています。また、日本の飲料の普及を図り、各種イベントやコースの開催、教育・宣伝資料の出版などでも積極的な役割を担っています。

プロジェクトでは、上記の手引きを英語に翻訳すると同時に、日本国外向けにアップデートや修正が求められる部分についてアドバイスを提供しました。また、商標関連や、、安全衛生に関する国際基準の最新情報などについてもサポートいたしました。文章の訳出にあたっては、単に日本語を英語に変換するのではなく、お客様の文書が国際的な文脈にふさわしいものとなるよう適宜調整し、メッセージが日本国外の読み手にも正しく伝わるよう細心の注意を払いました。

ウェブサイト:日本酒造組合中央会

 

 

日本醸造協会

1906年設立の公益財団法人。醸造に関する研究開発、日本醸造協会誌の発行、醸造業者への技術指導、セミナーの開催、醸造微生物の収集・保存、醸造工程管理用の資材(微生物検出培地)や清酒用清澄剤等の提供、醸造に関する各種書籍の出版などを行っています。

Project: 日本醸造協会では、蔵で初めて働く人や酒造りに興味のある方を対象に酒造の基礎知識を習得していただく「清酒製造入門セミナー」を例年開催しています。現在日本語のみで行われているこのセミナーはきわめて水準が高く、他の言語による最上級コースと比べてもさらにハイレベルです。しかも、プレゼンテーションはさまざまな静止画像、スキャンされたグラフ、日本語付きのイラストが含まれたスライドショーとともに行われる動画形式であり、内容のすべてを英訳してまとめるのは困難です。画面の情報量がとても多いため、過不足なく字幕を付けるのは不可能であると日本醸造協会にアドバイスしたところ、ナレーションをつけてほしいと依頼され、そのように対応しました。

スライド、静止画像、動画、図式など、さまざまな資料とともに提供されるこのセミナーは、すべて日本語のみ。技術的にきわめて水準が高く、現在英語で利用できるトップクラスの日本酒関連コースと比較しても、多くの点でさらにハイレベルです。このセミナーの内容を英語に翻訳しました。

英訳にあたっては、海外の醸造所に関する独自のリサーチにもとづき、酒造りに関してまだよく知られていない事柄でも日本国外の人が容易に理解できるよう注意を払いました。また、酒造りのキーワードをまとめた多言語の用語集を作成し、英語版セミナーの構造や実施方法の改善点についても提案しました。

実施時期:2021年2月~現在も進行中

ウェブサイト: 日本醸造協会

 

Retrovino/Retrosake

(レトロヴィーノ/レトロサケ)

Retrovino/Retrosakeは、アイルランドで高級日本酒を専門的に扱っている同国初で唯一の輸入業者です。

プロジェクト:ワインを愛好するお客様に日本酒のさまざまな種類を紹介するブログ形式の英文記事を執筆しました。

クライアントご担当者:Colly Murray氏(Principal Director)

実施時期:2021年8月

2009年以来、高品質のヨーロッパおよびニューワールド・ワインをアイルランド市場に輸入しているRetrovinoは、独立系生産者による高品質なワインの買付に熱意を注いでおり、スーパーでは決して目にすることのないプレミアムなお酒をレストランや酒類販売店、各種イベント、個人コレクター向けに提供しています。

RetroSakeの顧客層はワインに精通しています。これを念頭におきつつ、ワイン愛好家の関心をつかむさまざまな日本酒紹介記事を。また、RetroSakeの日本酒オンラインショップの取り扱い商品を一通り確認してブログ記事で取り上げる酒とリンクさせ、記事を読んで関心をもった人がすぐに購入できる仕組みにしました。

ウェブサイト:Retrovino/Retrosake

 

 

Rainbow Sake(レインボー・サケ)

広島と米国ハワイに拠点をおくRainbow Sakeは、日本酒のPRおよびマーケティングを専門に行っています。

プロジェクト:ビデオ字幕の英訳、既存文書の英訳・編集、英語のコンテンツの作成(プロモーション・教育用の記事)を手がけました。

クライアントご担当者:菅波葉子氏(代表取締役)

実施時期:2021年4月

代表取締役の菅波氏が2013年に設立したRainbow Sakeは、日本酒をはじめとする日本の伝統的な発酵食品および工芸品を通じて、ふるさと日本と第二の故郷ハワイの間をつなぐ美しい架け橋になることをめざしています。同社が2021年5月に起ち上げた新ウェブサイトでは、醸造メーカーやオーナーとのインタビューを記録した最新のオリジナルビデオを視聴できます。これに英語の字幕をつけ、英語圏の人々にも観ていただけるようにしました。

また、ウェブサイトの既存のコンテンツや紹介記事を編集して内容を充実させ、いっそうアピールするものへとアップデートしました。

は、簡潔で読みやすい英語で作成しました。

ウェブサイト:Rainbow Sake

Rainbow Sakeのウェブサイト構築支援

菅波氏は、日本酒・日本文化を通して「日本人の心」を世界中に伝えていく架け橋となることをめざして2013年にRainbow Sakeを創業。同社のシンボルである美しい七色の虹はこの架け橋を表します。

当初は、米国とシンガポールにおける法人向けサービスに特化し、日本に関心のある卸売業、レストラン、小売業との直接的取引関係の強化に重点をおいてきました。

しかし2021年4月には、日本の酒・伝統工芸・発酵食品を扱うRainbow Sakeウェブサイトもスタートさせました。近年の消費者の関心の高まりを反映して、コミュニケーションの場としての役割も果たしつつ、日本文化の普及と理解の向上に貢献しています。

Sake Future Summit(サケ・フューチャー・サミット)

日本酒メーカーとPR関連業者向けに、日本と世界各地で開催されたオンラインサミット。日本酒関連のトピックを幅広く取り上げ、大成功を収めました。

プロジェクト:日本国内で開催された多数のセッションの収録動画に、英語のを作成しました。

日本酒産業に精通し、話されている内容を正確に理解でき、これを自然なネイティブの英語に訳するという主催者の依頼に、テイスト・トランスレーションは応えました。プロジェクトではまた、英語字幕を画面に正しく表示する方法についてもアドバイスを提供しました。

クライアントご担当者:Justin Potts氏(サミット主催Sake On Air)

実施時期:2020年11月

清酒、ウイスキー、焼酎メーカー、日本酒プロモーション事業者との対談に英語字幕を作成。テーマは次の4つでした。

  • 「未来への酒質」
  • 「ローカルをつくるSAKE という資源:長岡編
  • 「地元にとっての「酒蔵」という存在」
  • 「麦焼酎とウイスキーの違い」

ウェブサイト:Sake Future Summit

麹本: KOJI for LIFE

日本の麹研究の大家、なかじ氏が著した麹とその利用法に関する本で、日本語と英語の両方で書かれています。

プロジェクト:暮らしの中で麹を育てることをテーマとしたこの本の英訳テキストを、ネイティブの視点から改めて編集しました。

クライアントご担当者:内柴晴子氏(翻訳者、麹研究家)

実施時期:2020年2月

ウェブサイト:The Koji Fermenteria

サロン・デュ・サケ 2019

2019年のサロン・デュ・サケで行われた日本の国税庁による2つのプレゼンテーションで通訳を務めました。テーマは日本酒と日本酒ペアリングでした。

プロジェクト:2019年サロン・デュ・サケのプロフェッショナル限定日に開かれたセミナーで、日本の国税専門官の通訳を務めました。

クライアントご担当者:Sylvain Huet氏(オーガナイザー)

実施時期:2019年10月

秋のパリで3日間にわたって開かれるヨーロッパ最大の日本酒イベント、サロン・デュ・サケ。ヨーロッパの日本酒愛好家や酒造関係者が一同に会するこのイベントは、単なる展示会や見本市ではなく、来場者に試飲いただき、生産者と直接語らう交流の場であり、毎年日本からも遠路はるばる多数の醸造メーカーが参加しています。週末は一般公開され、月曜日は業界関係者等のプロフェッショナル限定日となっています。

ウェブサイト:Salon du Sake

岩村醸造・プロワイン2019

岐阜県岩村町にある創業230年以上の日本酒の蔵元、岩村醸造の展示会出品にあたり、ブースで業務を代行しました。

プロジェクト:ProWein において日本酒メーカーの出展業務を代行。

クライアントご担当者:渡會充晃氏(代表取締役社長)

実施時期:2019年3月

ProWeinは毎年、ドイツのデュッセルドルフで開かれる世界最大のワイン・アルコール飲料見本市です。日本パビリオンでは、日本酒造組合中央会の後援のもと、多数の清酒、焼酎、泡盛メーカーが出展しました。

岩村醸造の出展を代行したテイスト・トランスレーションは、ワイン・スピリッツのプロフェッショナルに向けて日本酒について詳しく説明し、テイスティングをすすめるとともに、有望な見込み客の情報・連絡先を日本の同社に伝えて輸出販路開拓に役立てていただきました。

ウェブサイト:ProWein

ウェブサイト:岩村醸造

 

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